美術史美術館カフェ(ウイーン)

ウイーンで大好きなカフェ!(いえ美術館です!)久しぶりに行ってきました。。

混んでいるかと思って、朝1番にきましたが、まだ人も少なく、2階のカフェでまず腹ごしらえ、、、。普通はまず絵画、休憩でカフェが普通ですが、そこは順不同で、、。

     グラーシュスープ Gulaschsuppe

朝食メニューではない「グラーシュスープ」、お昼にしたら?みたいな事をボーイさんに言われましたが、食べたかったので躊躇わず注文。ここはご飯のないハヤシライスみたいです。お店によって色々ですが、だいぶ前は「ゲルストナー」だったと思いますが、ゲルストナーのとは違いました。

      エステルハーツィシュニッテン

やはり甘い!このクラッシックなお菓子はウイーンのどこのカフェにもあり、若い人が多いMaCにもあったのがちょっと意外でした。「ウイーンのお菓子図鑑」では苦労して作ったので、ここでも食べてみたかったのです。上のフォンダンが厚く、バタークリームも甘く、珍しく残してしまいました。このお菓子にはコーヒー2杯は必須です。メランジェを頼んだことを後悔しました。ミルクの泡が半分(?)、コーヒは半分くらいしか入ってないので、全然足らず、紅茶を追加しました。お腹を満たして、早速ブリューゲルの部屋へ、、。

             「ハベルの塔」ブリューゲル

あまりに有名なブリューゲルの絵です。細かなところまでゆっくり見て、説明はGoogle翻訳

で、、。(これはなかなか役に立ちますね。Papagoも)

疲れたら、心地いいソファでひと休みです。いつまでも居たくなる美術館です。

「ウィーンのクリスマス食事会」②今田美奈子先生

「ウイーンのお菓子図鑑」出版記念パーティーに今田美奈子先生をゲストにお迎えしました。

私がお世話になった出版部の先輩方も今回参加してくださり、最初の仕事場(栄養と料理出版部)のことをいろいろ思い出しました。その当時「栄養と料理」は岸朝子さんが編集長で、私はたった1年で今田美奈子先生のアシスタントになったのですが、この1年は濃厚で「食」、「食べること」の基礎?心?を学んだ気がします。岸さんはその後に私が「かんてんレシピクラブ」を立ち上げたときにもずっと会長になって応援してくださいました。岸さんの「食は命」「おいしく食べて健康に」という言葉は今でも料理の軸になっています。
今田美奈子先生は今ではマリーアントワネット、貴婦人のお菓子の展覧会で全国的に知られていますが、私がアシスタントになった時は料理教室をしてお菓子を始めた時でした。夜になってから、翻訳されたお菓子を試作することが毎日のように続きましたが、まだインターネットも何もないときですから、見たことのないヨーロッパのお菓子を作ることは本当に楽しい日々でした。先生がいつも言われる「お菓子はその国の文化であり夢である」心豊かに、食卓芸術まで高められた先生の夢はまだまだ果てしない。いつまでも応援したい!

「美味しく食べて健康に」と岸朝子さん、「お菓子は夢であり芸術」と今田美奈子先生、これからも美味しい料理と夢のあるお菓子を作っていきたいと改めて思いました。

そう、お菓子は文化で芸術、別腹なんて罪悪感を持たないで、バシバシ心豊かに食べよう!

2人の恩師に感謝!

ドボシュ・トルテ Dobostorte

ドボシュ・トルテはハンガリーの菓子職人ヨーゼフドボスが考案したお菓子と言われています。

また、ハンガリー語で『ドボ』とは『太鼓』の意味で、その形から名付けられたとする説もあります。
スポンジをセルクルで6枚に分けて焼きます。それをチョコレートのバタークリームで挟み、最後の一枚にキャラメルをかけます。
ちょっと濃厚ですが、美味しいですね。濃いコーヒーと一緒にいただきます。

「エアトベール・ザーネクレーム・トルテ Erdbeer torte」

いちごの種類も増え、美味しい季節になりました。

今日のケーキはいちごのトルテです。20cmの型で10個のいちごを上に飾ります。今小粒の可愛らしいのがありますからそれを使います。間に刻んだいちごといちごジャムを混ぜゼラチンでゆるく固めます。このトルテのスポンジは「ヴィエナーマッセ」、コンスターチの入った軽いスポンジです。ジャムの分、生クリームの砂糖は少ないのですが、自家製のジャムを使ったため、さらに甘さ控え目になってしまいました。30%の甘さのジャムだとケーキには多めでもいいかも。

 

エステルーハーツィシュニッテン Esterhazy Schnitte

今日のお菓子はウイーンの名菓「エステルーハーツィシュニッテン」何やら長い名前ですが、オーストリアの貴族、エスターハージー家にちなんだお菓子です。

アーモンド入りメレンゲを6枚焼いて、間にマラスキーノ風味のバタークリームを挟みます。上の矢羽模様がクラシックです。

今日はカルピスバターを使いましたが、濃厚で深い味わいです。手間の掛かるお菓子は、かかるだけの美味しさがありますね。