「ウィーンのクリスマス食事会」①出版記念パーティー

12月3日(土)「ウイーンのお菓子図鑑」の出版記念を兼ねた「ウイーンのクリスマス食事会」を銀座のアルケントーレで開催しました。

今田美奈子先生始め、京都や仙台、神戸からも参加して下さいました。そう、友人の立野さんも前日スイスから帰国したばかりで、お疲れのところ有り難うございました。お教室の皆様もありがとうございました。総勢50人ほどの賑やかなパーティーとなりました。

シェフにウイーンの料理でメニューをお願いして、デザートは、ウイーンのクリスマスクッキー(レストランに)Weihnachts-Plunder(ヴァイナハツ・プルンダー)は(スタッフの絹川さんが作り)ザッハトルテは「リリエンベルク」の横溝さんにお願いしました。ウイーンの家庭ではクリスマスになる前からクッキーをたくさん焼きます。

「バニラキッフェル」「リンツアーアウゲン」「シュプリッツゲベック」どれも割合お馴染みのクッキーです。クッキーはなんと言っても焼きたてで、網の上でちょっ熱が取れた頃が最高に美味しいですね。

ここだけの話、お土産の聖子のクッキーが今回きっと1番美味しいはずです。なぜなら作り立てだからです。それと材料にメチャメチャこだわっているから。同じレシピでも材料、作り方、食べるシチュエーションで全く違うのがお菓子です。それは料理も同じですね。そこが面白くて、やめられません。

 

和栗のロールケーキ(お菓子教室)

今日のお菓子クラスは旬の栗を使ったシンプルなロールケーキです。

栗は熱湯に2〜3分通すと剥きやすくなります。皮を剥いたら、牛乳とバニラビーンズで煮込みます。味も美味しくなるし、アクも取れますね。熱いうちにマッシュにし、砂糖を入れて、好みでラム酒を入れます。焼いたロールスポンジに栗のペーストと生クリームを塗って巻きます。栗のお菓子はシンプルな方が美味しいですよ。熱いコーヒーと一緒に是非どうぞ!

 

プンシュクラップフェン Punschkrapfen

「プンシュクラップフェン」あまり知られていないお菓子名かもしれませんが、ウイーンの代表的なお菓子の一つです。

「プンシュ」というフルーツカクテルをケーキにしたもの(?)大きなトルテもあります。

中はこ〜んな感じで4cmの小さなケーキの割には手間がかかっています。あんずとチョコレートをケーキクラムにたっぷり練りこみ、チョコレートにはラム酒もきかせています。色は可愛らしいけど、カクテル同様大人のオシャレなお菓子ですね。

周りのピンクコーティングはアイシングが多いけど、食べるとクラクラするほど甘いので今回マジパンにしました。どちらにしても小さな方がオススメです。熱々のブラックコーヒー(シュバルツァー)やメランジュとともに頂くと美味しいお菓子です。

 

ドボシュ・トルテ Dobostorte

ドボシュ・トルテはハンガリーの菓子職人ヨーゼフドボスが考案したお菓子と言われています。

また、ハンガリー語で『ドボ』とは『太鼓』の意味で、その形から名付けられたとする説もあります。
スポンジをセルクルで6枚に分けて焼きます。それをチョコレートのバタークリームで挟み、最後の一枚にキャラメルをかけます。
ちょっと濃厚ですが、美味しいですね。濃いコーヒーと一緒にいただきます。

「エアトベール・ザーネクレーム・トルテ Erdbeer torte」

いちごの種類も増え、美味しい季節になりました。

今日のケーキはいちごのトルテです。20cmの型で10個のいちごを上に飾ります。今小粒の可愛らしいのがありますからそれを使います。間に刻んだいちごといちごジャムを混ぜゼラチンでゆるく固めます。このトルテのスポンジは「ヴィエナーマッセ」、コンスターチの入った軽いスポンジです。ジャムの分、生クリームの砂糖は少ないのですが、自家製のジャムを使ったため、さらに甘さ控え目になってしまいました。30%の甘さのジャムだとケーキには多めでもいいかも。